2007/10/25

Prince, Pop Life

Prince - Pop Life

What's the matter with your life
Is the poverty bringing U down?
Is the mailman jerking U 'round?
Did he put your million dollar check
In someone else's box?

Tell me, what's the matter with your world
Was it a boy when U wanted a girl? (Boy when u wanted a girl)
Don't U know straight hair ain't got no curl (No curl)
Life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it

*
Pop life
Everybody needs a thrill
Pop life
We all got a space 2 fill
Pop life
Everybody can't be on top
But life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it

Tell me, what's that underneath your hair?
Is there anybody living there? (Anybody living there)
U can't get over, if U say U just don't care (Don't care)
Show me a boy who stays in school
And I'll show U a boy aware!
Dig it

*=repeat

What U putting in your nose?
Is that where all your money goes
(Is that where your money goes)
The river of addiction flows
U think it's hot, but there won't be no water
When the fire blows
Dig it

*=repeat


ポップライフ

君の人生はどうなってるの?
貧乏で落ち込んでる?
郵便屋に頭を悩ませられてる?
彼が君の100万ドルの請求書を
誰かの郵便ボックスに入れたから?

君の世界がどうなってるのか
教えてくれないかい?
お気に入りの女の子が男の子だった?
ストレートヘアはカールしないって
知らないの?
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?

(*)
ポップライフ
誰もがスリルが欲しい
ポップライフ
僕らは満たされたい
ポップライフ
誰もがトップになれるわけがない
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?

君の髪の下には何があるの?
誰か知らない人がそこに住んでいる?
「関係ないよ」と言ってる限りは負けさ
学校に居続ける子供を連れてきたら
人生に目覚めた子供を引き合わせよう
わかる?

(*)=繰り返し

君の鼻には何が入ってる?
君の持ってたお金はどこに行っちゃったの?
依存症の濁流に流されてる
燃え上がってしまえば
ホットに感じるだろうけど
水はそこにはないんだ
わかる?

(*)=繰り返し


ミディアム・テンポの軽いんだか重いんだかよくわからない、ダンスフロアでは即効力を発揮しなさそうな生ドラムの上に乗る、不安を煽るようなシンセ(プリンスのリズム感って昔からキレが良いのか悪いのか時々判断できないところがある)。いまだにこの曲の浮遊するシンセの音色をプリンスがどうやって作り出したのかがわからない。あえて調べないのは魔法が解けるのが怖いからだろう。70年代プログレとも、90年代テクノとも違う、1985年ならではの生々しいシンセ・ファンク。欲望について、消費社会で生きることについて、小気味よい比喩を並べて、リスナーを煽動するリリック。

ゴブリンが音楽を手がけた「ゾンビ」の公開は1978年で、ゾンビよりもスーパーマーケットという消費社会の象徴となる舞台そのものが恐怖の対象であるこの映画から80年代半ばくらいまでは、「Pop Life」のような物質主義の空虚さや空疎さを指摘する歌が、ある鋭さと批評性をもって成立しうる文化圏内だったということだろうか。いまもそのメッセージが陳腐にならないのは僕らが消費社会に住んでいるからで、だとしても、いまこの歌をリアルタイムで発表したらそこまでのインパクトがあるかどうか。ふと思い出したのは、ケリスの「テイスティ」収録の「The Millionaire」で、このプリンスに影響を受けたことが明らかなアンドレ3000による素晴らしい楽曲は、「5番街には愛は売ってないわ」と、よりハッキリとダイレクトに物質主義や拝金主義にノーと言っている。テーマ自体は古びない普遍性があるのだろう。メタファー(隠喩)の豊かさという点では「Pop Life」の方が上で、その醒めた視点はとても似通っている。

リンク:「オトヒトエコトバ ポップライフ序説」
リンク:「YouTube - Kelis feat. Andre 3000 - Millionaire」

0 件のコメント: