2007/10/09

Oto.Hito.E.Kotoba 12

そのまんましゅぎ


ハウスでもあれば
ヒップホップでも
あるサンプリング
一点豪華主義音楽

パルジョイの曲は
さしづめそういう
ふうに説明できる

パーティタイムと
プレイタイムとい
う彼の曲を綴ろう

ウン
ウン
ウン
ウン
パーティタイムと
       男
       の
       声
       が
   るすまだこ
   オウ
   オウ
   オウ
   オウ
   とマイコー
       の
       子
       供
   が声の時の
   こ
   だ
   ま
   す
   る
   トゥルリー
       ダ
       ー
       ラ
 が声の性女とー  
 こ
 だ
 ま
 す
 る
 コール
  アンド
   レスポンス

たったそれだけの
誰にでもつくれる
音をサンプリング
して刻んで並べて
ビートに乗せると
いう単純な音楽が
実は一番難しいと
パルジョイがネタ
ありきな寿司職人
のように言ったか
どうかは知らない

廃物利用の音楽の
       ト
       ラ
       ッ
       シ
       ュ
どほいなせるやで





塵となって消える
       運
       命
       を
       自
       ら
に悟覚るけ受き引





パーティで楽しい
       だ
       け
       で
       も
       な
く吐く重を情心く





からも遠く離れた
       そ
       ん
       な
       潔
       さ    

それはそれでしか
ないというあっけ
らかんとした音楽

これはもうセンス
とか感覚ではなく
作り手の心意気が
問われるモロダシ
勝負の世界なのだ

サンプリング音楽
は写真に似ている
現実をそのまんま
写し取るんだけど
それはもう現実で
はなくて人間の脳
にしかない仮想の

  刹那さ
  切なさ
  切実さ
    
吉田健一の「私の
食物誌」の「その
味という味しかし
ない」という何か
を言ってるようで
何も言っていない
開き直ったような
同語反復な芸当は
食物と音の違いは
あれど人に感銘を
与えるのだと思う
    
その音という音し
       か
そ      し
の      な
人      い

いう人しかいない

かけがえのない味
がいとおしいのだ

   
●タイトル
パーティタイム
●アーティスト
パルジョイ
●プライス
1,250yen

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