OOHCHILD
タリウムで母親を
毒殺未遂した少女
は、映画シックス
センスを見たこと
があるだろうか?
母親に毒殺された
少女の幽霊が自分
の葬式で真実を知
らせるあの場面。
彼女が差し出す箱
の中に母親の犯行
を盗撮したビデオ
が入っている。
ほの暗い部屋の中
の暗い欲望の証。
立場は逆とはいえ
両者には共通する
ところがある。
誰かに自分の存在
を知ってほしい。
情は「心が青い」
と書く。
少女はタリウムを
碧(あお)の小枝
と名付けブログで
僕と名乗り母親を
ATOMと呼んで
キッドAの仮想世
界に住んでいた。
決して成就しない
その切ない想いは
片方ではゴースト
片方では犯罪とし
て現実と交わる。
大友克洋の童夢で
子供の心を持った
ボケ老人の超能力
者は無差別快楽殺
人を引き起こす。
彼はイケナイ子供
だから超能力者の
子供によって子供
のルールで裁かれ
る。でも現実では
そうはいかない。
少年犯罪をとかく
特別で異常な事件
に祭り上げるマス
コミの愚の骨頂。
想像してみよう。
これは誰にでも起
こりえることだと
オトナハコドモデ
コドモハオトナダ
1970年。
シカゴ出身の黒人
ティーングループ
ファイブステアス
テップスが歌った
OohChild
は大ヒットとなり
ニーナシモンなど
多くの音楽家の手
でカバーされた。
当時ベトナム戦争
や様々な解放運動
が起こった世相が
歌詞には反映され
ブルータルな世界
で子供たちが生き
ていくことの希望
が託されている。
ウー子供たちよ
物事はより楽に
より明るくなる
いつの日か
僕らは肩を並べ
解放される
いつの日か
世界は輝き出す
いつの日か
美しい陽の光を
浴びながら
歩く日がきっと
来るだろう
「より明るく」と
いう歌詞が最後に
は「いまここ」の
大合唱に変わる。
BRIGHTER
RIGHTNOW
いまここでうたが
かがやきはじめる
●タイトル
ヒアカムズザサン
●アーティスト
ニーナシモン
1,796yen
2007/10/12
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