すべてを知る男は
アレは皆の大好物
アレが果てるまで
アレを食い尽くす
アイツならなんか
やってくれそうだ
俺たちの代わりに
バズを引き起こし
システムを破壊し
カウンターパンチ
を繰り出すだろう
その期待がマネー
ゲームを生み出し
掛け金は昇り続け
彼はゲーマーとし
てプログラミング
されたURの言う
プログラマーの手
で踊らされた暁に
丘の上のバブル=
バベルの塔は崩れ
塀の中にネットが
ないのを彼は嘆き
南国では赤い血が
流れて黒い社会と
混じり合いすべて
は薮(やぶ)の中
に消えてしまった
彼は手に偽札を
腹に一物を持つ
すべてを知る男
笑顔で取引する
いつでも自分の
ウソが方便だと
知っているんだ
疑うべくもなく
彼はホラ吹きで
世界一クールな
すべてを知る男
彼はあらゆる場
で自分を演じる
君がいくら払う
かしか考えない
彼は損をしない
賭けしかしない
すべてを知る男
生き急いでいる
と彼に聞くなら
大金をつかめば
より多くを望む
のが必然と言う
間違った生き方
と彼に諭すなら
君も僕に従えば
強い男になれる
のにと諭される
スティーヴィーワ
ンダーはインナー
ヴィジョンズ収録
のヒーズミストラ
ノウイッドオール
でこんな意味深な
リリックを綴る。
ニクソン大統領を
辞任に追い込んだ
スキャンダラスな
ウォーターゲート
事件の約1年後に
出たこのアルバム
を聞いた人々は皆
「私はペテン師で
はない」と言った
ニクソンが「彼」
だと暗黙のうちに
気づいただろう。
政治や時事ネタを
歌に織り込むのは
カリプソやレゲエ
や河内音頭なんか
でもおなじみだ。
本当の敵はどこに
いるのだろうか?
誰がそのスキーム
=枠組みを作って
いるのだろうか?
正しい正しくない
というモノサシは
1つと限らない。
誰が善人で
誰が悪人で
誰が醜いか
ヒップホップにも
ポストロックにも
影響を与えてきた
エンニオモリコー
ネの口笛が荒野の
向うで響き渡る。
●タイトル
ザグッドザバッドアンドジアグリー
●アーティスト
エンニオモリコーネ
●プライス
1,641yen
2007/10/12
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