音のデザイニング
デザインは世の中
にあふれている。
iPodと携帯と
スニーカーで手軽
にデザイン生活。
洋服も家具も建築
も全部デザイン。
誰かの顔やカラダ
も全部デザイン。
20世紀のモダン
デザインの歴史に
必ず登場するドイ
ツのブラウン社の
デザイナー、ディ
ーターラムスは、
「必要な時はすぐ
そばにあって、い
らない時には目立
たない姿をしてい
る」とその哲学を
語っている。
すぐそばにあって
すぐ「使える」。
それ以上でも以下
でもない。
簡潔に完結。
グッドデザインと
はそういうもの。
音楽もデザインで
いいじゃないか。
そう考えたりする
今日この頃。
そこで唐突だが、
ミッシーエリオッ
トなのだ。
この人はルックス
やPVの印象から
フリークスという
イメージが強い。
僕はこの人は新し
いスタンダードだ
と思っている。
ECDの「マス対
コア」じゃないが
90年代はメジャ
ー=地上とアンダ
ーグラウンド=地
下が対立項として
描かれてきた。
地下はイカしてて
地上はセルアウト
そうなってた。
21世紀で911
以降なんだから、
そろそろ旧体制は
終わりにしよう。
地下でも地上でも
イイものはイイ。
要は突き抜けてる
かどうかが問題。
メジャーが最もプ
ログレッシヴで突
き抜けてる。
そんな逆説を成立
させたひとりが、
ミッシーだろう。
ムダがない。
スポーティ。
フィジカル。
ミニマル。
前2作から最新作
まで最高のレシピ
で作ったポップな
デザインが並ぶ。
シングル「ルーズ
コントロール」は
サイボトロンの「
クリア」というエ
レクトロの名曲を
使っている。
ピコピコ鳴ってる
電子音がそれだ。
これはデトロイト
テクノの元になっ
た曲だ。でも彼女
はたぶん「この音
が気持ちイイ」か
ら使っただけ。
ポップには「ポン
と弾ける音」とい
う意味がある。
炭酸水みたいにそ
こに意味はない。
ミッシーの音楽は
徹底的に無意味な
グッドデザイン。
無意味って潔い。
●アーティスト
ミッシー・エリオット
●タイトル
ザ・クックブック
●プライス
2,580円
2007/10/09
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