David Byrne and Brian Eno - Everything That Happens Will Happen Today
2006年にノンサッチからリイシューされた「ブッシュ・イン・ザ・ゴースト」がきっかけとなって、今回のイーノとのプロジェクトが始まったらしい。この2人だから同窓会的なヌルいものにはならないハズと期待したい。ベースとなる楽曲はイーノが作り、そこにバーンが歌を加えたアルバムで、「ブッシュ・イン・ザ・ゴースト」のようなカットアップ/コラージュを求めると違うみたい。このタイトルは示唆に富んでいて響きもとてもいいと思う。デジタル・ダウンロードによるリリース。

My Life in the Bush of Ghosts: Brian Eno, David Byrne
「Everything That Happens Will Happen Today」について、「リリックや音楽の不吉な屈折にも関わらず、ほとんどの楽曲には高揚感があり、全体のトーンは希望に満ちている」とバーンは自身の日記に書いている。この言葉はそのまま30年前の「ブッシュ・イン・ザ・ゴースト」にも当てはまると思う。ダニー・クリヴィットもリエディットしたクラムジーな(ぎこちない)ニューウェイヴ・ファンク「The Jezebel Spirit」をはじめ(ご存知のようにトーキング・ヘッズはガラージ・クラシックでもある)、今聴いても他では味わうことのできない高揚感、イッちゃってる感があり、異文化ドロボーと揶揄された神をも恐れぬ(?)オプティミスティックでヒプノティックな初期サンプリング・ミュージックの可能性が詰まっている。上に挙げたジャケットはオリジナル(リイシュー版よりこっちの方が断然カッコイイと思うのだけれど)。

MySpace.com - THE BPA
デヴィッド・バーンの特徴のある声はX-PRESS 2がフックアップしてクラブ界隈でも知られることになった(この手のコラボは昔からジョン・ライドンとレフトフィールドとか珍しくはないけれど)。新しいところではノーマン・クックのユニット、THE BPA(マイスペの肩書きはサイコビリー/パワーポップ)の「Toe Jam」にディジー・ラスカルと共に参加している。バーンの声がキッチュな表情を加え、サイコビリーというかヒルビリーというかカントリー調にも聴こえるのがおかしい。

'playing the building' by david byrne
デヴィッド・バーンによる「playing the building」というサウンド・インスタレーション(ニューヨークで2008年8月まで開催)。ビルを楽器に見立て、オルガンから伸びたワイアーがビルの柱や梁(はり)や冷却器に取り付けられた装置とつながっていて、キーを押すと信号が伝わり音が出るという仕組みらしい。ローテク、歴史へのレファレンス(参照)を持たない、アイディアを子供のように直球で具現化する態度。そういうところがとても彼らしい。

David Byrne's Survival Strategies for Emerging Artists — and Megastars
ワイアード・マガジンがデヴィッド・バーンをフィーチャーした特集。「新しいアーティストやメガ・スターがひしめく中でサバイヴするための戦略」とあるように、ベテランのアーティストがいかに生き馬の目を抜く音楽業界でやっていくかが最新の音楽動向と共に分析されている。(未読)

David Byrne and Thom Yorke on the Real Value of Music
同じくワイアード・マガジンによるデヴィッド・バーンとトム・ヨークの対談。(未読)
David Byrne Journal
デヴィッド・バーンの個人サイト。
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