ヒップホップ、ターンテーブリズム、グラフィティがテクノロジーと交錯する現在。そんなネタが溜まってきたのでまとめてエントリー。
YouTube - DJ Ruthless Ramsey Scratch Tape Decks
2台のラジカセとカセットテープでコスりまくる映像。ラジカセがいかにもオールドスクールなヤツじゃなくて、カセットを上からセットするちょっとダサめなタイプ(コレじゃないと、たぶんスクラッチできない)。音だけ聴くとターンテーブルとの違いがあまりわからない。ヴィデオの最後の方でラジカセDJに飽きたのかタンテに移動しちゃうところがご愛嬌。
YouTube - Mike Relm Live!
Mike RelmはDVDJを使うターンテーブリストでサンフランシスコ出身。Qバートとも共演歴があるらしい。音と映像をターンテーブルとコンピュータでシンクさせるというのは、たぶんコールドカットが最初で、そこから10年は経ってるから手法的に新しくはないが、音と映像がピッタリと寄り添う面白さは普遍的だ(老若男女が楽しめるキャッチーなネタを選んでるというのもデカイが)。上のヴィデオでは「スクール・オブ・ロック」から始まり、スヌーピーのザ・ピーナッツやビョークの「Human Behavior」や「ファイト・クラブ」やジョン・レノンの「イマジン」をスクラッチン。「パルプ・フィクション」のツイストを踊るシーンに、チャック・ベリーとブロンディとキュアとジョー・ジャクソンを素直に合わせたYouTube - Mike Relm's Pulp Fiction 'The Twist' Remixが好き。この底抜けのユルさと明るさ、オープンマインドは西海岸由来のもの。
関係ないけど、ザ・ピーナッツのTVアニメの劇伴を手がけてたのは、やはり西海岸出身のヴィンス・ガラルディ(Vince Guaraldi)。日なたぼっこをしてるような、やさぐれたところが全くない快活なウエストコースト・ジャズでもう耳に馴染んでしまっている。
Amazon.co.jp: A Boy Named Charlie Brown: The Original Sound Track Recording Of The CBS Television Special: Vince Guaraldi
YouTube - AZ "The Hardest" Featuring Styles P
映画「マトリックス」で有名になったブレットタイム/タイムスライスを使ったラッパーのAZのPV(ラージ・プロフェッサーが参加)。制作方法はHow to Enter the Ghetto Matrix (DIY Bullet Time)に詳しく、高解像度の映像はこちら。ブレットタイムについてはWikipediaを参照されたし。
ネタ元はGraffiti Research Labで、レーザー光線で光学的グラフィティを壁に投影させたり、都市ゲリラ活動に勤しむギークな連中だ。メンバーのひとりは北京オリンピックで「Free Tibet」の文字をレーザー投射しようとして逮捕された(記事はココやココ)。Graffiti Research Labはついこないだ東京に来ていたらしい。知っていたら行きたかったな。
visual scratch :: turntablism visualizedはその名の通りで、max/mspやprocessingといったソフトウェアを使って、各種スクラッチを可視化する実験的なプロジェクト。オリジナルの映像の方が初めて見た時に「おお!?」とクルものがあって、個人的には好み。同じ作者によるThe History of Samplingは、サンプリングされたアルバムとサンプリングしたアルバム、両者の関係を時系列のグラフとしてヴィジュアライズしていて秀逸(データは2004年で止まっている)。
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