映像関係のエントリーが連続してしまうが(昨日アップしたTime Lapseは昨年秋に書きかけて放置していた)、タイポグラフィ、ピクトグラム、シンボル、グラフを主題にしたモーション・グラフィックが溜まってきたのでポスト。いくつかの作品に特徴的なモーションブラー="ブレ"の効果は、After Effectsによるもの。アニメーションによる世界認識、世界図解が、ネクストレベルに入ったことを改めて実感・・・なんてカタい物言いはともかく、動くグラフィズムはとにかく楽しくてワクワクするということに尽きる。
モーション・タイポグラフィについては、white-screen.jp:モーション・タイポグラフィの歴史を振り返るで、アレックス・ゴファーの「The Child」やファンクストラングの「Grammy Winners」(どちらも懐かしい!)などの古典が紹介されている。
The Big Lebowski Typography from Koos Dekker on Vimeo.
映画『ビッグ・リボウスキ』の台詞をモーション・タイポグラフィ化。ムードと色味と質感の統一が美しい。ドラマの1シーンをフィーチャーした同様の手法による動画がいくつかVimeoにアップされていて、どれも完成度が高い。作者はロッテルダム在住の学生。
映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(Lock Stock and Two Smoking Barrels)』の台詞から派生したモーション・タイポグラフィ。
Flickermood 2.0 from Sebastian Lange on Vimeo.
今回紹介した中で一番最近話題になったもの。19世紀のイギリスの詩人、パーシー・ビッシュ・シェリーの詩がテキストとして使われている。音楽は初期スクエアプッシャーを彷彿とさせるが、10年前のパソコン環境では、(音楽に比べて)ここまで精緻な動きやニュアンスを映像でコントロールできなかったよなぁと思うと感慨深い。
Know Your Human Rights!
世界人権宣言の60周年記念キャンペーン用に作られたモーション・タイポグラフィ。オリジナルのテキストはエレノア・ルーズベルトによるもの(ルーズベルト大統領夫人がアクティビストだったのをいまさらながら知った)。作者のSeth Brauはニューヨーク在住のグラフィック/アニメーション・アーティストで、自身のポートフォリオ的な映像はこちら。Cool Huntingの紹介記事に彼のコメントもあり。
「Why We Drink?」という問いから、意識の流れをフローチャート/グラフ化したモーション・グラフィック。ドイツ語なまりの英語のナレーションが心地よく耳に残る。いつもチェックしているswissmissで目に留まり、Tumblrにポストしたのが昨年9月。モーション・グラフ(あえてグラフィックではなくグラフと呼んでみたい)をなんとなく意識しだしたのはこの辺から。
The Crisis of Credit Visualized from Jonathan Jarvis on Vimeo.
昨年の金融恐慌を解説したモーション・グラフィック。サブプライム・ローンやレバレッジの仕組みもわかりやすく視覚化されている。作者のJonathan Jarvisはメディア・デザイナーで、Oraclesというタッチ・インターフェイスの開発者でもある。
インターネットの歴史をモーション・グラフィック化。この並びだと一番シンプルでオーソドックスな出来だが、そこが個人的にグッときたりもする。インターネットの歴史を8分のアニメーションで見る(動画) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)に、ナレーションの翻訳が掲載されている。
ラストはロイクソップ(Royksopp)の「Remind Me」。いま見ても非常によく出来たモーション・グラフィック。一昔前のリアル過ぎないアイコンのデザインもイイ。
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