2009/03/15

Misc

やっぱり息切れしますね、ブログ・・。テキスト系のフリをしながら、映像関連を3本エントリーしたりと、どうにも的の定まらないブログですいません(しかしネタが続きませんでした)。今回もまとまらないままエントリーします(ってのがブログらしいのか)。


世の中を大雑把に10年単位で語るというイシュー。

ついつい80年代、90年代、ゼロ年代・・・とか安直に書いてしまいがち(自分もほんとそう)。前から薄々思っているが、10年単位でカッチリ物事が変わるわけではない(当たり前)。10進法の思考法が慣習というかテンプレートになってるだけ。「1995年以降」とか「2001年以降」うんぬんというのも同様か。エビデンスがちゃんと掘り起こされていれば問題ないかというと? 歴史を大きく変えた事件や事象、時代のピークタイム、いわゆる特異点な物事を結びつける時の所作、手つきについて(連続している時間を一定間隔で切って語るというのではない、歴史や時代の語り方について)、もっと勉強してみようと思った。


古い建造物をどう保存・再生するかイシュー。

例の下北沢問題にも通じるが、20世紀の名建築と言われる建造物が老朽化や諸々の事情によって壊されることに対するもやもやとした思い。基本的には時代の流れに合わないものは切り捨てていくしかないというドラスティックな意見に賛成するし、センチメンタルな懐古主義だけでは(それが動機づけにはなったとしても)現実的には難しいとは思う。しかし、そこを「設計主義」だけで押し切るのもなんだか違和感が残る(今頃、『東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム』を読んだので、このへんは改めて・・)。

どうやら、グランドデザインというか都市の景観についてヴィジョンを語ることが、いまの時代は難しいみたい。とはいえ、海外のデザイン系ブログでよく見かけるイマドキのコンピュータライズドされた「自由」な建築には、イマイチ心を動かされない。リジッド=固いモダニズムから遠く離れてより自由奔放な造形を獲得していってるのはよ〜くわかるが、グローバリズムのベルトコンベア式大量生産工場というか、そこになにがしかの「必然性」を感じないというか。「必然性」というのも曖昧な言い方だし、それが「作家性」とニアイコールだとすると、20世紀の亡霊に取り憑かれた観念に過ぎないのかもしれないなぁとも思う。


足を運んだイベント。

2月の話になるが、以前からブログを拝読させてもらってるプロダクト・デザイナーの秋田道夫さんの『空気のてざわり』展のトークイベントに行く。インタビュアーはライターのFORM_Story of designさん(こちらのブログも購読してます)。秋田さんは予想していた通りのヤンチャで親しみやすいオジサンというキャラクターで、やっとリアルに像を結べた感じ(残念ながら、お話はできませんでした)。

評判のよかった『ライト・[イン]サイト—拡張する光、変容する知覚』展の最終日に駆け込む。パイクとボイスで最初と最後を締めるのは教養主義的でどうかなぁと思ったりしたけど(エラそうですいません)、アンソニー・マッコールがとにかく素晴らしくて、あれだけで500円の価値はあった。あとは、初めて触ったテノリオンが面白かった。かなり前にラフォーレの展覧会に行った以来の岩井俊雄さんとの遭遇。僕はもっと単純なシーケンサー的なものを予想していたのだが、グラフィカルなインターフェイスと音との連関は想像以上に繊細でプレイフルだった。会場で流れていたヴィデオのひとつが一番楽器として使いこなしてる演奏だと思った(おそらく岩井さんご本人?)。


iPhone四方山話。

何はともあれ、TumblrやTwitterなど、ログを見る/ポストするウェブサーヴィスがiPhoneに最適化されているのを実感。ロギングするためにアジャストされたジャストなデバイスという位置づけ。なんつて。TwitterはiPhoneがなければやってなかったと思う(なぜか母艦のMacではやる気がしない。いまだクライアントでコレというのを見つけられないというのもあるが)。Palm Preがリリースされたらアーリーアダプターな人はそっちに流れそうだし、iPhone OS 3.0はどの程度、巻き返せるだろうか。コピペ実装で大喜び、な図だとしたらちょっと・・。


アメコミと映画。

映画はまったく観れてない。『ベンジャミン・バトン』と『チェンジリング』は公開中に行けるかな。『ヘルボーイ2』も見逃して唖然。一作目は先日DVDで鑑賞、『パンズ・ラビリンス』を期待するとズッコけるが、キャラクター映画だと割り切れば楽しめる出来映え。ギレルモ・デル・トロ監督のフリークスへの愛は本物だなと思った。次作はピーター・ジャクソンとの共同脚本で『ホビットの冒険』。嗜好もルックスもソックリなオタク二大巨頭によるハリウッドマネーをつぎこんだ怪獣戦争って感じになるんでしょうか(勝手な予想)。ギレルモが映画化を切望しているというラヴクラフト作品、是非、低予算でも実現してほしい。『ヘルボーイ』つながりで言うと、『ウォッチメン』原作はいまとてつもなく読みたいアメコミ。

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