2009/02/24

Sweet Dreams

音楽ライターの福田教雄さんが刊行する雑誌、『Sweet Dreams』の次号に寄稿しました。Sublime Frequenciesというストレンジな民俗音楽レーベルについてです。久しぶりの長文原稿(といっても、4、5千字程度ですが)、難産でした。

客観的な記述を心がけつつも、エイヤッ!と俺節になってしまったので、『Sweet Dreams』を読むようなインディ・ロック好きな方にどう読まれるのかちょっと、いや、かなり心配です。

最近、音楽について書くということが対・社会的にどれほどのもんなのか考えてしまうと腰が引けてしまうのですが、この原稿を引き受けるに当たって、ひとつの胸に秘めた野望がありました(笑)。それは、「いまコレがキテるぜ!」的に周りやトレンドを意識せず(すいません、今まで意識しまくってました、いや、今も完全にシャットアウトなんて出来ないのだけれど)、たとえズレててもいいから、言葉の連なりによって何かをリスナーや読者に喚起させるような、そんなテキストを書きたいということです。元より不器用で、大した文章力や語彙力もなく、いろんな文体を書き分ける器用さも持ち合わせてないので、結局はいつもと同じにしかならない、その中でドタバタするしかないのですが。

音楽を冷徹にジャーナリスティックに語るという意味では破綻しているかもしれませんが、小説的な(あるいは批評的な?)作法で音楽のことを書けないか、とぼんやりと思っています。「今、何が起こっているのか?」というニュース的な時事性で物事を切ることにしばらく前から興味が持てなくなってしまっているので(優れたレビューを書くブロゴスフィアの住人は数多くいます)。こうした機会をいただいた福田さんに感謝します。


Sweet Dreams' Current Topics
Sublime Frequencies produces music from Java Bali Sumatra Burma ...

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