このブログで一番ページビューが多かった記事と言えば、ダントツでティルト・シフトについて書いたエントリー。箸にも棒にも引っ掛からない小難しいことをウダウダ書くよりも(その生産性のなさに自覚はあるつもり・・)、トピックの紹介や解説に徹した方が誰かのアンテナに引っ掛かりやすいのかもしれない。平明にわかりやすく伝えることにもっと注力した方がいいのかも(たとえ、脊髄反射的に反応したトピックであってもね)。
最近、少しづつ増えてるティルト・シフト・ムーヴィがタイム・ラプスの手法をミックスしていることにいまさらながら気づいた。ティルト・シフトとタイム・ラプスの相性がいいというか、不可分というか。逆に、微速度撮影じゃないティルト・シフト・ムーヴィという反証がいまのところ見当たらない(どこかにあるんだろうか)。
Miniature City from mockmoon on Vimeo.
Time Lapseのエントリーでも紹介したmockmoonさんの新作。群馬と東京のシティスケープとアンビエント・ハウス。
the east side of Los Angeles on a sunny day (tilt-shift & time-lapse) from clark vogeler on Vimeo.
エリック・サティとロサンジェルスの気怠い陽射し・・。ロバート・アルトマンの『ロング・グッドバイ』とマッシュアップしたいくらいのハマり具合。
Bathtub IV from Keith Loutit on Vimeo.
ティスト・シフト・ムーヴィを一躍広めた人といえば、やはりコンスタントに発表を続けるKeith Loutit。タイム・ラプス・ムーヴィは、アンビエントやミニマル・ミュージックと親和性が高いが、そうした方程式に頼らず、ティスト・シフト/タイム・ラプスのもたらす異化された日常、そこから逆照射されるオーディナリー・ライフのまばゆさを、あくまでポップな楽曲と合致させてるのがこの人の面白いところ。後半のヘリコプターの映像が白眉。
最後は番外編。アンビエントつながりということで、DJ Foodがゲリラ的に無料配信したKLFミックスを。本家はプレスリーをミックスしていたけど、こちらはビーチ・ボーイズをミックス(ヴォーカル・ヴァージョンじゃない方のラスト近くで流れる)。ユルすぎるサニーデイ・チルアウト。
DJ FoodがThe KLF「Chill Out」をリミックスしたMP3が無料配信中 : matsu & take
The KLF - The Sound of Mu(sic) (MP3) (FMusic)
3.27追記
Google Street View Time Lapse on Flickr - Photo Sharing!
グーグル・ストリート・ビューの画面をキャプチャーして編集したタイム・ラプス・ムーヴィがあったので追加。アイディアの勝利。これってグーグル・カーを運転するドライヴァーの視点を追体験しているということか・・。通常、YouTubeやVimeoのような動画共有サーヴィスにアップされる個人製作のムーヴィは、撮影者と編集者が同じである(もしくは、数人のユニットかチーム)という暗黙の前提があり、撮影者(オリジナルの著作者)と編集者が異なる場合はマッシュアップやリミックスと呼んで差し支えないと思うので、これも一種のマッシュアップと言えるが、この場合の著作権ってどうなるんだろ? この方法で無限にタイム・ラプス・ムーヴィが作れてしまうというワナ。(参考)
mnemonic memo: Time Lapse
mnemonic memo: Tilt Shiftの箱庭世界
mnemonic memo: Motion Graph
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