2008/09/14
SF回帰?
前々回のエントリーで(そういえば、「エスクァイア」がクラークとディックをメインにSF特集を組んでいた)と書いた。SFってすっかりメインストリームの檜舞台から消えて本来のサブカルチャーに戻った印象が勝手にあって、いわゆるSF映画というかスター・ウォーズのようなスペース・オペラの終焉みたいなことだったり、以前はSFの専売特許だった設定がどんどん普通の小説や映画に入り込んできていて(「エスクァイア」にはそのへんを受けて「ストレンジ・フィクションという新潮流」というページもある)、だからこそ、古典としてのSFが見直されている? かつてSFに熱狂した世代へのマーケティング商法だったりして?(*)
オレとサイエンス・フィクション!(全5回・その1) - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ
勝手にSFだけでハヤカワ文庫100冊 その1 非英語圏強襲(1〜4) - 万来堂日記2nd
リドリー・スコット監督が、新作SF「すばらしき新世界」に着手? - eiga.com
BBtv - Syd Mead with Joel Johnson, part 3: BLADE RUNNER. - Boing Boing
そういえば、元々リドリー・スコットのプロダクションで働いていて、エイフェックス・ツインやビョークのPVで一世を風靡した映像作家クリス・カニンガム(Chris Cunningham)がサイバーパンクの金字塔「ニューロマンサー」の映画化に着手したというニュースがだいぶ昔にあった。音沙汰がないところを見ると、おそらく企画がポシャったんだろう。William Gibson's Neuromancer Finally Coming to the Big Screen! によると、どうやら、別の監督で映画化が進行中らしい。なお、クリスはハーモニー・コリンの「ミスター・ロンリー」の一部を映像監修してるとか。
*=閑話休題。ギズモード経由でNYタイムスの統計によると、日本は娯楽にかけるお金が洋服+生活必需品+電力のトータルを上回っているそうだ(What Your Global Neighbors Are Buying - Interactive Graphic - NYTimes.comの「RECREATION」をクリック)。単純に日本は娯楽の単価が高いということかも。これだけではなんとも言えないが。なお、記事によると、ギリシア人は他の国に比べファッションの比重が大きく、アメリカは(依然として)すべての部門にお金をかけている世界一の消費大国。関係ないが、NYタイムスのサイトはレイアウトの組み方が絶妙にキレイで見やすく(白い地と文字とのバランスによる可読性、新聞らしさとウェブらしさとの掛け合わせなど)、ユーザーにストレスを与えない好例だと思う。
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