Radio Sound Painting 12月度放送のこぼれ話です。
放送後のリラックスした雰囲気の中、DJ KIYAMAさんがなぜか披露してくれた日本で最長のDJの話。KIYAMAさんはDJ歴約30年で、六本木か新宿かというディスコ時代の二大潮流の中では六本木派に属し(渋谷や西麻布や品川埠頭はその後)、彼の先輩がおそらく最長老で37,8年、DJしているということらしいです。海外はともかく、日本ではだいたいそのくらいのタイムスケールになるのでしょう。さらに、沖縄には伝説の御年60代のDJがいるそうです。沖縄基地=ベースをベースにして、自分のレギュラーDJのハコを持っていれば、たとえ一年一回しかDJしなくても持続しているとカウントされるのでは?という話には頷いてしまいました。ベースをベースにしたベーシックな小説というのは、初期の村上龍のキャッチフレーズです。アメリカで生まれたDJの創世記はだいたい70年代、もっと遡ると50年代のラジオのディスクジョッキーに行き着くというのが通説です。しかし、実際はもっと曖昧で不確かな状態がそこここにあったのではないかと。
以前、インドープサイキックスのCDリリース当時、DJ KENSEIに取材した際(環八沿いのカフェ、D&DEPARTMENTが取材場所でした、KENSEIが多摩川の近くに住んでいた頃です)、ディスコの奥深さについて非常に面白い内容を聞けたのですが、残念ながらその原稿は諸事情によりボツになってしまいました。ディスコを通ってるかどうかでその人の出す音の説得力が違うというのは、ひとつあるのかなという気がします。ディスコというのは、酸いも甘いもひっくるめて引き受けるというか、その人の趣味やセンスうんぬんの前にまず「現場」があり、否応なく、見ず知らずのお客を踊らさせる、楽しませるという命題があるワケで、そこで鍛えられる現場感覚と、今のタコツボ的な環境で同じカルチャーに身を浸す仲間と楽しむパーティというのはやはり違ってくるのは当然です。どっちが良いか悪いかはまた別問題ですが。
OPENERS - DJ KIYAMA×SHIBUYA-FM 78.4MHz | SHIBUYA-FM
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