週刊ダークサイド
デスノートという
週刊少年ジャンプ
連載の漫画がある
そこに名前を書き
込んだ人間は死ぬ
ノートを拾った高
校生の前に死神が
のっそり現れこう
告げたとしたら?
犯罪者をノートで
殺すという強大な
権力を手に入れた
主人公と彼に対峙
する探偵との頭脳
ゲームがはじまる
昔からネガティヴ
で暗い少年漫画は
いっぱいあったが
友情★夢★希望と
いうお約束は守ら
れていた気がする
二枚目で秀才の主
人公が極悪非道を
尽くすデスノート
は少年漫画のパロ
ディかと思うほど
救いがなく俺の空
とか明日のジョー
はさすがに古いに
しても男の子漫画
の熱いパッション
冒険と通過儀礼と
大人への成長とい
うテーマはバッサ
リと欠落している
フロイトが唱えた
リビドー=性衝動
はおよびじゃない
のかもしれないが
いやもちろんイイ
大人が夢も希望も
あるお話に夢中だ
としたらヤバイが
ジャンプの購買層
の子供がこの漫画
を支持してるのも
今の時代の閉塞感
と闇がムキダシで
そこが面白くてや
がて悲しき読後感
悪魔と取引すると
いうのは手塚治虫
が描いたゲーテの
ファウストがネタ
だろうし主人公の
夜神明という名は
デビルマンの不動
明から来ている?
鉄腕アトム原作の
PLUTOを漫画
化した浦沢直樹が
自分は友達もいな
いし漫画は社会に
対する復讐なんだ
とミもフタもない
ことを言っていた
嗚呼ダークサイド
は時代を闊歩する
ハリウッドみたく
ハッピーエンドは
空々しいしバッド
エンドは後味が悪
く誰もが納得する
エンディングを用
意するのは難しい
音楽はそのへんが
誤魔化しが効くが
物語はループして
フェイドアウトで
終わらせられない
デスノートからは
音楽が聴こえない
シーンとしている
シーンというのも
手塚治虫の発明で
無音をオトで表現
するという力技だ
TV版鉄腕アトム
は大野松雄という
奇才が一から全て
の音を作り出した
マンガっぽい音は
大人のハードコア
な音響遊びだった
週刊は読者と作者
のハードコアな頭
脳ゲームかもしれ
ないとこの文章を
楽屋オチで締めて
みたいと思うのだ
●タイトル
鉄腕アトム・音の世界
●アーティスト
大野松雄
●プライス
2,470yen
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