「Chocorate Disco」と「Polyrhythm」のトラック・メイキングについて、推測も含め分析してみました。
「Chocorate Disco」は、サビに至るまでのAメロ〜Bメロ、「チョコレート・ディスコ」と連呼するCメロ(サビ1)と「ディスコ・・・チョコレート」と連呼するDメロ(サビ2)の4パートで構成されています。2パートあるサビはシンプルなリフレインながら巧みにアレンジされ、飽きない作りになっています。ポイントは、2分38秒あたりに用意されたDメロのバリエーションでありブリッジでもある箇所で、それまでの能天気な歌謡ディスコを裏切るように、シンセ・ストリングスの泣きのコードがグッとせり上がってくるところです(ギターが控えめな音量でその効果を補強)。
このシンセはイントロ直後のCメロでも鳴っていますが、その時はオケの一部なのであまり目立たず、この劇的なターニングポイントにおける単独使用で景色が一変します。オケの一部を抜く手法はダブ〜ダンス・トラックでは常套手段です。これ以降はマイナー調のコード進行を多用してクライマックスを盛り上げています。前半までとはトラックの印象がガラッと変わってしまうのです。この後半をもっと伸ばして、エクステンデッド・ミックスにしたいと思うのはきっと僕だけではないでしょう。
「Polyrhythm」はこの手法を発展させ、バックトラック全編に渡って、空間を埋め尽くす白玉シンセ・ストリングスの嵐になっています。これってやり方次第でベタッとしたメリハリのないトラックになりがちだと思うのですが、洗練されたコード進行とメロディの良さ、ダフト・パンク譲りの自己主張するベース、お題目のポリリズムを曲のアクセントとして配することで、単調さから逃れています。Aメロ〜Bメロ(サビ1)〜Cメロ(サビ2、Bメロの変形)〜Dメロ(ポリリズム・パート)〜Aメロ〜Bメロ〜コーダ(Cメロ+Dメロ、ポリリズム・パート)という構成でより複雑です。実質はAメロとBメロしかないとも言えます。
Aメロ〜Bメロは計2回繰り返されるのですが、微妙にメロディの節回しを変えていることです。一回目のBメロでは三度目の「繰り返す」だけが頭の音程が高くなっていて、二回目のBメロでは全部同じです。一回目と二回目のAメロでは、さらに多くの変化があり、このへんが隠れたフックになっているのではないでしょうか。おそらく、ヴォーカルを録った後で(ボコーダー効果はもちろんのこと)音程を含めたエディットをかなり周到に試している気がします。ポリリズムのパートに耳が引かれがちですが、メロディの起伏もこの曲のチャームなのではないかと思います。
この2曲は制作時期が近いこともあって兄弟のような関係で、「テクノポップ」三部作から一歩踏み出したハウシーな意欲作です。ボトムが強化されたとかそういうことじゃなく、よりミニマルな楽曲構造が本来のハウスに近づいたという気がします。特に、「Polyrhythm」に漂う無常感、時間感覚・歴史感覚が融解するようなスケール感は、あくまでポップスの作法で(広義の)ミニマル・ミュージックのソレに近づいていると無茶を言ってしまいたい、そんな欲望にかられます。
「クイック・ジャパン」のPerfume特集を読むと、Perfumeがこうなったのは偶然が重なった結果であり、だからこそ、予定調和ではないエアポケット的な存在になりえたのではないかと思います。
リンク:「RadioSoundPainting 200710」
2007/10/25
Prince, Pop Life
Prince - Pop Life
What's the matter with your life
Is the poverty bringing U down?
Is the mailman jerking U 'round?
Did he put your million dollar check
In someone else's box?
Tell me, what's the matter with your world
Was it a boy when U wanted a girl? (Boy when u wanted a girl)
Don't U know straight hair ain't got no curl (No curl)
Life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it
*
Pop life
Everybody needs a thrill
Pop life
We all got a space 2 fill
Pop life
Everybody can't be on top
But life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it
Tell me, what's that underneath your hair?
Is there anybody living there? (Anybody living there)
U can't get over, if U say U just don't care (Don't care)
Show me a boy who stays in school
And I'll show U a boy aware!
Dig it
*=repeat
What U putting in your nose?
Is that where all your money goes
(Is that where your money goes)
The river of addiction flows
U think it's hot, but there won't be no water
When the fire blows
Dig it
*=repeat
ポップライフ
君の人生はどうなってるの?
貧乏で落ち込んでる?
郵便屋に頭を悩ませられてる?
彼が君の100万ドルの請求書を
誰かの郵便ボックスに入れたから?
君の世界がどうなってるのか
教えてくれないかい?
お気に入りの女の子が男の子だった?
ストレートヘアはカールしないって
知らないの?
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?
(*)
ポップライフ
誰もがスリルが欲しい
ポップライフ
僕らは満たされたい
ポップライフ
誰もがトップになれるわけがない
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?
君の髪の下には何があるの?
誰か知らない人がそこに住んでいる?
「関係ないよ」と言ってる限りは負けさ
学校に居続ける子供を連れてきたら
人生に目覚めた子供を引き合わせよう
わかる?
(*)=繰り返し
君の鼻には何が入ってる?
君の持ってたお金はどこに行っちゃったの?
依存症の濁流に流されてる
燃え上がってしまえば
ホットに感じるだろうけど
水はそこにはないんだ
わかる?
(*)=繰り返し
ミディアム・テンポの軽いんだか重いんだかよくわからない、ダンスフロアでは即効力を発揮しなさそうな生ドラムの上に乗る、不安を煽るようなシンセ(プリンスのリズム感って昔からキレが良いのか悪いのか時々判断できないところがある)。いまだにこの曲の浮遊するシンセの音色をプリンスがどうやって作り出したのかがわからない。あえて調べないのは魔法が解けるのが怖いからだろう。70年代プログレとも、90年代テクノとも違う、1985年ならではの生々しいシンセ・ファンク。欲望について、消費社会で生きることについて、小気味よい比喩を並べて、リスナーを煽動するリリック。
ゴブリンが音楽を手がけた「ゾンビ」の公開は1978年で、ゾンビよりもスーパーマーケットという消費社会の象徴となる舞台そのものが恐怖の対象であるこの映画から80年代半ばくらいまでは、「Pop Life」のような物質主義の空虚さや空疎さを指摘する歌が、ある鋭さと批評性をもって成立しうる文化圏内だったということだろうか。いまもそのメッセージが陳腐にならないのは僕らが消費社会に住んでいるからで、だとしても、いまこの歌をリアルタイムで発表したらそこまでのインパクトがあるかどうか。ふと思い出したのは、ケリスの「テイスティ」収録の「The Millionaire」で、このプリンスに影響を受けたことが明らかなアンドレ3000による素晴らしい楽曲は、「5番街には愛は売ってないわ」と、よりハッキリとダイレクトに物質主義や拝金主義にノーと言っている。テーマ自体は古びない普遍性があるのだろう。メタファー(隠喩)の豊かさという点では「Pop Life」の方が上で、その醒めた視点はとても似通っている。
リンク:「オトヒトエコトバ ポップライフ序説」
リンク:「YouTube - Kelis feat. Andre 3000 - Millionaire」
What's the matter with your life
Is the poverty bringing U down?
Is the mailman jerking U 'round?
Did he put your million dollar check
In someone else's box?
Tell me, what's the matter with your world
Was it a boy when U wanted a girl? (Boy when u wanted a girl)
Don't U know straight hair ain't got no curl (No curl)
Life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it
*
Pop life
Everybody needs a thrill
Pop life
We all got a space 2 fill
Pop life
Everybody can't be on top
But life it ain't real funky
Unless it's got that pop
Dig it
Tell me, what's that underneath your hair?
Is there anybody living there? (Anybody living there)
U can't get over, if U say U just don't care (Don't care)
Show me a boy who stays in school
And I'll show U a boy aware!
Dig it
*=repeat
What U putting in your nose?
Is that where all your money goes
(Is that where your money goes)
The river of addiction flows
U think it's hot, but there won't be no water
When the fire blows
Dig it
*=repeat
ポップライフ
君の人生はどうなってるの?
貧乏で落ち込んでる?
郵便屋に頭を悩ませられてる?
彼が君の100万ドルの請求書を
誰かの郵便ボックスに入れたから?
君の世界がどうなってるのか
教えてくれないかい?
お気に入りの女の子が男の子だった?
ストレートヘアはカールしないって
知らないの?
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?
(*)
ポップライフ
誰もがスリルが欲しい
ポップライフ
僕らは満たされたい
ポップライフ
誰もがトップになれるわけがない
人生はポップに弾けない限りは
本当の意味でファンキーとは言えない
わかる?
君の髪の下には何があるの?
誰か知らない人がそこに住んでいる?
「関係ないよ」と言ってる限りは負けさ
学校に居続ける子供を連れてきたら
人生に目覚めた子供を引き合わせよう
わかる?
(*)=繰り返し
君の鼻には何が入ってる?
君の持ってたお金はどこに行っちゃったの?
依存症の濁流に流されてる
燃え上がってしまえば
ホットに感じるだろうけど
水はそこにはないんだ
わかる?
(*)=繰り返し
ミディアム・テンポの軽いんだか重いんだかよくわからない、ダンスフロアでは即効力を発揮しなさそうな生ドラムの上に乗る、不安を煽るようなシンセ(プリンスのリズム感って昔からキレが良いのか悪いのか時々判断できないところがある)。いまだにこの曲の浮遊するシンセの音色をプリンスがどうやって作り出したのかがわからない。あえて調べないのは魔法が解けるのが怖いからだろう。70年代プログレとも、90年代テクノとも違う、1985年ならではの生々しいシンセ・ファンク。欲望について、消費社会で生きることについて、小気味よい比喩を並べて、リスナーを煽動するリリック。
ゴブリンが音楽を手がけた「ゾンビ」の公開は1978年で、ゾンビよりもスーパーマーケットという消費社会の象徴となる舞台そのものが恐怖の対象であるこの映画から80年代半ばくらいまでは、「Pop Life」のような物質主義の空虚さや空疎さを指摘する歌が、ある鋭さと批評性をもって成立しうる文化圏内だったということだろうか。いまもそのメッセージが陳腐にならないのは僕らが消費社会に住んでいるからで、だとしても、いまこの歌をリアルタイムで発表したらそこまでのインパクトがあるかどうか。ふと思い出したのは、ケリスの「テイスティ」収録の「The Millionaire」で、このプリンスに影響を受けたことが明らかなアンドレ3000による素晴らしい楽曲は、「5番街には愛は売ってないわ」と、よりハッキリとダイレクトに物質主義や拝金主義にノーと言っている。テーマ自体は古びない普遍性があるのだろう。メタファー(隠喩)の豊かさという点では「Pop Life」の方が上で、その醒めた視点はとても似通っている。
リンク:「オトヒトエコトバ ポップライフ序説」
リンク:「YouTube - Kelis feat. Andre 3000 - Millionaire」
XTC, Stupidly Happy
XTC - Stupidly Happy
I'm stupidly happy
Everything's fine
I'm stupidly happy
My heart pumping wine
I'm stupidly happy
With idiot grin
I'm stupidly happy
You won't catch me in
All the birds of the air call your name as they land on my kitchen roof
All the fish in the sea do the same if you need extra proof
I'm stupidly happy
My vision is skewed
I'm stupidly happy
I'm coming unscrewed
And if the devil walks up dressed in any disguise
I take him by the collars look him in the eye
I'm stupidly happy
Now you're my defense
I'm stupidly happy
It's all making sense
I'm stupidly happy
I roll like a train
I'm stupidly happy
With you in my brain
All the lights of the cars in the town form the strings of a big guitar
I'm a giant to play you a tune for wherever you are
I'm stupidly happy
Are the words to that song
I'm stupidly happy
And nothing is wrong
And should the devil walk up with his business card out
I'll tear it to confetti with a grin and shout,
"i'm stupidly happy"
All of the time
I'm stupidly happy
Now you're mine
ステューピッドリィ・ハッピー
バカバカしいくらいに幸せ
すべてはうまくいってる
愚かしいほどにハッピー
心臓は興奮してバクバクと脈打つ
バカバカしいくらいに幸せ
痴れ者のような笑顔で
愚かしいほどにハッピー
僕はあてどなくさまよう
空飛ぶ鳥たちは僕のキッチンの庇に止まって君の名前を呼んでいる
海泳ぐ魚たちは君がどうしてもと言うなら同じことをするだろう
バカバカしいくらいに幸せ
僕の視界は歪んでる
愚かしいほどにハッピー
僕はネジが外れたままお出ましさ
悪魔がどんな変装をして歩いてきても
僕はヤツの襟首をつかんでにらみつけてやる
バカバカしいくらいに幸せ
君は僕を守ってくれる
愚かしいほどにハッピー
すべてに意味はあるのさ
バカバカしいくらいに幸せ
列車みたいに揺れながら歩く
愚かしいほどにハッピー
君といっしょなんだ、頭の中では
街中の車のライトが巨大なギターの弦をかたどる
君がどこに居ようとも君のためなら僕は巨人となって曲をつま弾く
バカバカしいくらいに幸せ
それがこの歌に捧げる言葉
愚かしいほどにハッピー
何も間違っちゃいない
悪魔が名刺を取り出し歩いてきても
僕はニヤニヤしながらそれを紙吹雪に切り裂きこう叫ぶ
バカバカしいくらいに幸せ
いつ何時でも
愚かしいほどにハッピー
いま君は僕のもの
浮き立つような酩酊感と多幸感。この曲を聞けば、その気持ちをいつ何時でも取り出すことができる。
タイトルとリリックと曲が固く手を組み、「ヒネくれた」という枕詞を外して真っ直ぐストライクに届くストローク。ひたすら単調なリフが続き、そこにさらにギターのアルペジオとコーラスが重なるだけの、シンプルの極みなレシピ。この曲の効用は、沈んだ心をも高揚させるだろう、訳知り顔をすることが恥ずかしくなるほどに。物事は実は単純であるハズなのに、不必要に複雑にしてはいないだろうか。警戒心は「愚かしい」という言葉とセットになっている。(単純さは記号やロゴやマークやピクトグラムのように明快に作用するべく立ち振る舞う。それらは死んでいるのだろうか。生きているのだろうか。いままさに語りかけようとしているのか。)
「stupidly happy」と何度も繰り返すことで、その声の伸びた語尾がやや震えながらビブラートを伴って消えていくことで、その後の余白を呼び込む。「fine」と「wine」、「skewed」と「unscrewed」、「defense」と「sense」、「train」と「brain」、「song」と「wrong」と、韻の踏み方はスムーズで心地よい。曲を形成するそれぞれのパーツはお互いを支えながら、無くてはならないものとしてそこにある。市井の日用品として見出される「用の美」。「ふつう」のフトコロの深さ。これは本質的にデザインであり、一般的なデザインの冷徹さとは無縁なエモーションがあり、そのシンプリシティに英知が潜んでいる。
リンク:「オトヒトエコトバ ステイハングリー」
I'm stupidly happy
Everything's fine
I'm stupidly happy
My heart pumping wine
I'm stupidly happy
With idiot grin
I'm stupidly happy
You won't catch me in
All the birds of the air call your name as they land on my kitchen roof
All the fish in the sea do the same if you need extra proof
I'm stupidly happy
My vision is skewed
I'm stupidly happy
I'm coming unscrewed
And if the devil walks up dressed in any disguise
I take him by the collars look him in the eye
I'm stupidly happy
Now you're my defense
I'm stupidly happy
It's all making sense
I'm stupidly happy
I roll like a train
I'm stupidly happy
With you in my brain
All the lights of the cars in the town form the strings of a big guitar
I'm a giant to play you a tune for wherever you are
I'm stupidly happy
Are the words to that song
I'm stupidly happy
And nothing is wrong
And should the devil walk up with his business card out
I'll tear it to confetti with a grin and shout,
"i'm stupidly happy"
All of the time
I'm stupidly happy
Now you're mine
ステューピッドリィ・ハッピー
バカバカしいくらいに幸せ
すべてはうまくいってる
愚かしいほどにハッピー
心臓は興奮してバクバクと脈打つ
バカバカしいくらいに幸せ
痴れ者のような笑顔で
愚かしいほどにハッピー
僕はあてどなくさまよう
空飛ぶ鳥たちは僕のキッチンの庇に止まって君の名前を呼んでいる
海泳ぐ魚たちは君がどうしてもと言うなら同じことをするだろう
バカバカしいくらいに幸せ
僕の視界は歪んでる
愚かしいほどにハッピー
僕はネジが外れたままお出ましさ
悪魔がどんな変装をして歩いてきても
僕はヤツの襟首をつかんでにらみつけてやる
バカバカしいくらいに幸せ
君は僕を守ってくれる
愚かしいほどにハッピー
すべてに意味はあるのさ
バカバカしいくらいに幸せ
列車みたいに揺れながら歩く
愚かしいほどにハッピー
君といっしょなんだ、頭の中では
街中の車のライトが巨大なギターの弦をかたどる
君がどこに居ようとも君のためなら僕は巨人となって曲をつま弾く
バカバカしいくらいに幸せ
それがこの歌に捧げる言葉
愚かしいほどにハッピー
何も間違っちゃいない
悪魔が名刺を取り出し歩いてきても
僕はニヤニヤしながらそれを紙吹雪に切り裂きこう叫ぶ
バカバカしいくらいに幸せ
いつ何時でも
愚かしいほどにハッピー
いま君は僕のもの
浮き立つような酩酊感と多幸感。この曲を聞けば、その気持ちをいつ何時でも取り出すことができる。
タイトルとリリックと曲が固く手を組み、「ヒネくれた」という枕詞を外して真っ直ぐストライクに届くストローク。ひたすら単調なリフが続き、そこにさらにギターのアルペジオとコーラスが重なるだけの、シンプルの極みなレシピ。この曲の効用は、沈んだ心をも高揚させるだろう、訳知り顔をすることが恥ずかしくなるほどに。物事は実は単純であるハズなのに、不必要に複雑にしてはいないだろうか。警戒心は「愚かしい」という言葉とセットになっている。(単純さは記号やロゴやマークやピクトグラムのように明快に作用するべく立ち振る舞う。それらは死んでいるのだろうか。生きているのだろうか。いままさに語りかけようとしているのか。)
「stupidly happy」と何度も繰り返すことで、その声の伸びた語尾がやや震えながらビブラートを伴って消えていくことで、その後の余白を呼び込む。「fine」と「wine」、「skewed」と「unscrewed」、「defense」と「sense」、「train」と「brain」、「song」と「wrong」と、韻の踏み方はスムーズで心地よい。曲を形成するそれぞれのパーツはお互いを支えながら、無くてはならないものとしてそこにある。市井の日用品として見出される「用の美」。「ふつう」のフトコロの深さ。これは本質的にデザインであり、一般的なデザインの冷徹さとは無縁なエモーションがあり、そのシンプリシティに英知が潜んでいる。
リンク:「オトヒトエコトバ ステイハングリー」
2007/10/14
Radiohead, It's Up To You
リスナーの好きな値付けでダウンロードできるレディオヘッドの新作「In Rainbows」が話題になっています。EMIとのディールが切れたということで、そういえば、90年代にもレコード会社から干されてしまったパブリック・エネミーがネットでアルバムを販売していた記憶があります。不況にあえぐ音楽業界、いいニュースは聞きませんし、先日お会いした某レコード会社のディレクターさんは「何が売れるのかサッパリわからない」と言ってました。洋楽ロックは売れず、お洒落なジャジーヒップホップは相変わらず売れているとか。一方で、アメリカではヒップホップは以前より売れなくなってきており、ゴールドやプラチナアルバムは出にくい状況だと言われています。90年代以降、チャートは白人文化から黒人文化に完全に様変わりしましたが、それもまた飽きられてきているのでしょうか。
2000年以降って、ダブディスコ、フリーフォーク、グライム、ダブステップ、バイレファンキ、バルチモアブレイクス、ニューレイブなどなど、様々なジャンルが「新しい」という宣伝文句と共に取り沙汰されているワケですが、残念ながら、個々の音に惹かれることはあっても、僕はどこにもコミットできませんでした。半年ほど前に、やはり某レーベルの方に今は「シューゲイザーが売れるんですよ」と言われた時に「へぇ」と思ったぐらいで、その後、「これだったらマイブラを聴けばいいんじゃないか」と反動的に思ったりもしました。ダブステップもピンと来ません。ジャングルが出てきた時の興奮とインパクトをどうしても超えないのです。年を取ったということもあると思います。それ以上に、00年代は音楽を取り巻く環境が大きく変わってしまい、ムーブメント自体が小粒で、似非ジャーナリスト風に言えば、そこに積極的な「意味」や「物語」を見い出すことが出来にくくなってしまいました。それでも、いつの時代も新しい音楽は生まれてくるワケで、僕は純粋なリスナーに戻った気分でそれらを聴いたり、ラジオやカフェやクラブで音を流すことの方が面白くなってしまいました。
CDが売れないという状況はiTunes Music StoreやP2Pの影響だとかなんとか言われますが、それも間違いではないと思うのですが、どんな中身のCDでも一律の価格でパッケージングされて売られるという商売のあり方に限界が来ていることの方が大きいと僕は思います。iTMSだってアルバムを曲単位にしただけで、この限界の中で商売しています。洋服も家も食べ物も、世の中のほとんどのものは流動的な値段で(多くは売る側の一方的な値付けで)売られています。CDだってヤフオクでレア度や人気度によって千円になったりウン万円になったりします。これは自由市場だから当然で、本やCDの再販制度が異常なのだと言うことも出来ます(その辺りの面倒な話についてはここでは割愛します)。ということは、システムさえ構築できれば、アーティストとリスナーが1対1で売買する、それこそフリマや原始時代の物々交換に戻るのも一つの選択肢かもしれません。「It's Up To You.(あなた次第)」とささやくレディオヘッドの勇気ある行為にはエールを送りたいと思います。
2000年以降って、ダブディスコ、フリーフォーク、グライム、ダブステップ、バイレファンキ、バルチモアブレイクス、ニューレイブなどなど、様々なジャンルが「新しい」という宣伝文句と共に取り沙汰されているワケですが、残念ながら、個々の音に惹かれることはあっても、僕はどこにもコミットできませんでした。半年ほど前に、やはり某レーベルの方に今は「シューゲイザーが売れるんですよ」と言われた時に「へぇ」と思ったぐらいで、その後、「これだったらマイブラを聴けばいいんじゃないか」と反動的に思ったりもしました。ダブステップもピンと来ません。ジャングルが出てきた時の興奮とインパクトをどうしても超えないのです。年を取ったということもあると思います。それ以上に、00年代は音楽を取り巻く環境が大きく変わってしまい、ムーブメント自体が小粒で、似非ジャーナリスト風に言えば、そこに積極的な「意味」や「物語」を見い出すことが出来にくくなってしまいました。それでも、いつの時代も新しい音楽は生まれてくるワケで、僕は純粋なリスナーに戻った気分でそれらを聴いたり、ラジオやカフェやクラブで音を流すことの方が面白くなってしまいました。
CDが売れないという状況はiTunes Music StoreやP2Pの影響だとかなんとか言われますが、それも間違いではないと思うのですが、どんな中身のCDでも一律の価格でパッケージングされて売られるという商売のあり方に限界が来ていることの方が大きいと僕は思います。iTMSだってアルバムを曲単位にしただけで、この限界の中で商売しています。洋服も家も食べ物も、世の中のほとんどのものは流動的な値段で(多くは売る側の一方的な値付けで)売られています。CDだってヤフオクでレア度や人気度によって千円になったりウン万円になったりします。これは自由市場だから当然で、本やCDの再販制度が異常なのだと言うことも出来ます(その辺りの面倒な話についてはここでは割愛します)。ということは、システムさえ構築できれば、アーティストとリスナーが1対1で売買する、それこそフリマや原始時代の物々交換に戻るのも一つの選択肢かもしれません。「It's Up To You.(あなた次第)」とささやくレディオヘッドの勇気ある行為にはエールを送りたいと思います。
2007/10/12
Oto.Hito.E.Kotoba 45
コネクトブルース
あ
ー
あ
ー
あ
ー
あ
ー
聞こえてますか?
オチたのかな?
寝ちゃった?
犬の散歩?
トイレ?
まさか
頓死
?
読み人知らずな誰
かのモノローグ
モニターの上
スクロール
していく あ
真夜中 ー
の3 あ
時 ー
あ 声
ー に
あ な
ー ら
な 0
い と
声 1
の
隙 消
間 え
て
い
く 太
平
洋
の
底
の
方
断
線
状態は
オフライン
狼煙
太鼓
手旗
手紙
電報
電話
テレパシー
エンパシー
シンパシー
シックス
センスで
ゴーズオン
ツールが変われば
ところ変わるから
プロトコルに触れ
ルールを飲み込み
新たなディスコミ
の障壁を乗り越え
クリアしなきゃク
リアにしなくちゃ
ゴラムが滅びの山
を目指したように
いとしいしとよと
心は駆り立てられ
暗がりで打ち続け
るモールス信号を
暗号解読しながら
謎めくエニグマは
あんなに近づいた
のに遠くなってく
セーブしますか?
しました心の中で
ジンジャーエール
気が抜けてもぬけ
の殻でやりすごす
無為なゼロアワー
失われた時を葬り
リセットの誘惑に
乗りまた繰り返す
再生のプログラム
終点と始点が向き
合い円環は閉じて
クライマックスは
いつまでも訪れず
焦燥感のワルツは
胸焼けする朝焼け
と共にやってくる
眠れない夜はアム
ネジアの甘い香り
忘却こそが睡眠薬
不安を味方にして
安心な僕らは旅に
出る準備をしよう
いつもの平凡な朝
であったとしても
ブランニューサン
の祝福に身を浸す
自由には抗えない
召還するか
ドアを開けるか
回復するか
全滅するか
書き換えするか
●タイトル
チームロック
●アーティスト
くるり
●プライス
3,045yen
*連載時のボツ原稿を加筆修正しました。
excerpt from くるり「ばらの花」&「LV30」
あ
ー
あ
ー
あ
ー
あ
ー
聞こえてますか?
オチたのかな?
寝ちゃった?
犬の散歩?
トイレ?
まさか
頓死
?
読み人知らずな誰
かのモノローグ
モニターの上
スクロール
していく あ
真夜中 ー
の3 あ
時 ー
あ 声
ー に
あ な
ー ら
な 0
い と
声 1
の
隙 消
間 え
て
い
く 太
平
洋
の
底
の
方
断
線
状態は
オフライン
狼煙
太鼓
手旗
手紙
電報
電話
テレパシー
エンパシー
シンパシー
シックス
センスで
ゴーズオン
ツールが変われば
ところ変わるから
プロトコルに触れ
ルールを飲み込み
新たなディスコミ
の障壁を乗り越え
クリアしなきゃク
リアにしなくちゃ
ゴラムが滅びの山
を目指したように
いとしいしとよと
心は駆り立てられ
暗がりで打ち続け
るモールス信号を
暗号解読しながら
謎めくエニグマは
あんなに近づいた
のに遠くなってく
セーブしますか?
しました心の中で
ジンジャーエール
気が抜けてもぬけ
の殻でやりすごす
無為なゼロアワー
失われた時を葬り
リセットの誘惑に
乗りまた繰り返す
再生のプログラム
終点と始点が向き
合い円環は閉じて
クライマックスは
いつまでも訪れず
焦燥感のワルツは
胸焼けする朝焼け
と共にやってくる
眠れない夜はアム
ネジアの甘い香り
忘却こそが睡眠薬
不安を味方にして
安心な僕らは旅に
出る準備をしよう
いつもの平凡な朝
であったとしても
ブランニューサン
の祝福に身を浸す
自由には抗えない
召還するか
ドアを開けるか
回復するか
全滅するか
書き換えするか
●タイトル
チームロック
●アーティスト
くるり
●プライス
3,045yen
*連載時のボツ原稿を加筆修正しました。
excerpt from くるり「ばらの花」&「LV30」
ラベル:
otohitoekotoba
Oto.Hito.E.Kotoba 44
MrNOBODY
聴きたいものが自
由に聴ける現代。
時代とともに変化
してきた音楽の定
番。情報の多様化
や感覚の変化から
職業評論家が選出
したロックの名盤
は過去のものとな
りつつあります。
高円寺のSという
レンタルショップ
にはこんな文章が
掲げられている。
ミュージックマガ
ジンで中村とうよ
う氏がパブリック
エネミーに0点を
つけたことを僕は
今でも忘れられず
PEのノイズの塊
を非音楽的と決め
つけた彼の批判は
自分の感覚や知識
や経験を拠り所に
することの危うさ
を教えてくれた。
誰も自分が描いた
履歴から逃げられ
ない、誰でも自分
を形作ってくれた
過去は愛おしい。
変化に乗り遅れて
しまえばもう終り
と若い時分の僕は
強迫神経症のよう
に音楽を追い求め
ジャンルを横断し
ついには袋小路に
入ってしまった。
どこにも行き着か
ないこの洗練され
た高度消費社会で
ノマド=遊牧民を
気取っていた僕は
豊かさの上で胡座
をかいてただけだ
と気づいたのだ。
ダンスカルチャー
もロックも死んだ
すべてが後の祭り
ベタもメタもアゲ
もサゲもハレもケ
もキマジメもオフ
ザケもイキがった
りムキになったり
ミスリードもカン
チガイも容赦なく
時間が押し流す。
もう新しいことは
起こらないなにも
期待しない気持ち
いい音がいつでも
そばにあればいい
ハーダーゼイカム
というレゲエ映画
はそんな充足した
気分を揺さぶる。
歌手を夢見て田舎
から都会に出て来
たジミークリフ演
じるアイヴァンは
二束三文の契約で
自作の歌を録音し
ルーディーとして
夜の世界を謳歌し
犯罪に身を染めて
陽射しが降り注ぐ
浜辺であっけなく
殺されてしまう。
レペゼン=主張も
レネゲイド=裏切
りも屈辱も悦びも
プレッシャードロ
ップの抑圧もアイ
キャンシークリア
リーナウの希望も
メニーリバーズト
ゥクロスの逡巡も
ハーダーゼイカム
の覇気も夢見る人
が現実と衝突する
軌跡の中にある。
自分は特別と思う
オンリーワンより
自分は誰でもない
サムワンだと思う
そんな平凡な場所
から何かが始まる
・・・・・・・・
音は世につれ
世は音につれ
またどこかで
会いましょう
●タイトル
ザハーダーゼイカム
●アーティスト
ジミークリフ
●プライス
1,835yen
聴きたいものが自
由に聴ける現代。
時代とともに変化
してきた音楽の定
番。情報の多様化
や感覚の変化から
職業評論家が選出
したロックの名盤
は過去のものとな
りつつあります。
高円寺のSという
レンタルショップ
にはこんな文章が
掲げられている。
ミュージックマガ
ジンで中村とうよ
う氏がパブリック
エネミーに0点を
つけたことを僕は
今でも忘れられず
PEのノイズの塊
を非音楽的と決め
つけた彼の批判は
自分の感覚や知識
や経験を拠り所に
することの危うさ
を教えてくれた。
誰も自分が描いた
履歴から逃げられ
ない、誰でも自分
を形作ってくれた
過去は愛おしい。
変化に乗り遅れて
しまえばもう終り
と若い時分の僕は
強迫神経症のよう
に音楽を追い求め
ジャンルを横断し
ついには袋小路に
入ってしまった。
どこにも行き着か
ないこの洗練され
た高度消費社会で
ノマド=遊牧民を
気取っていた僕は
豊かさの上で胡座
をかいてただけだ
と気づいたのだ。
ダンスカルチャー
もロックも死んだ
すべてが後の祭り
ベタもメタもアゲ
もサゲもハレもケ
もキマジメもオフ
ザケもイキがった
りムキになったり
ミスリードもカン
チガイも容赦なく
時間が押し流す。
もう新しいことは
起こらないなにも
期待しない気持ち
いい音がいつでも
そばにあればいい
ハーダーゼイカム
というレゲエ映画
はそんな充足した
気分を揺さぶる。
歌手を夢見て田舎
から都会に出て来
たジミークリフ演
じるアイヴァンは
二束三文の契約で
自作の歌を録音し
ルーディーとして
夜の世界を謳歌し
犯罪に身を染めて
陽射しが降り注ぐ
浜辺であっけなく
殺されてしまう。
レペゼン=主張も
レネゲイド=裏切
りも屈辱も悦びも
プレッシャードロ
ップの抑圧もアイ
キャンシークリア
リーナウの希望も
メニーリバーズト
ゥクロスの逡巡も
ハーダーゼイカム
の覇気も夢見る人
が現実と衝突する
軌跡の中にある。
自分は特別と思う
オンリーワンより
自分は誰でもない
サムワンだと思う
そんな平凡な場所
から何かが始まる
・・・・・・・・
音は世につれ
世は音につれ
またどこかで
会いましょう
●タイトル
ザハーダーゼイカム
●アーティスト
ジミークリフ
●プライス
1,835yen
ラベル:
otohitoekotoba
Oto.Hito.E.Kotoba 43
さみしいひとびと
リリーフランキー
の東京タワーが大
ヒットした陰には
母親が好きという
ことを素直に表明
しにくい屈折した
心情があるという
日本の凶悪犯罪の
発生率は50年代
から減少している
のに少年犯罪への
厳罰を求める声は
世界で一番らしい
世界中のブログの
トラフィック量を
調べると一番多い
のは日本だそうだ
DJクラッシュや
ボス・ザ・MCが
日本にはリアルな
ゲットーはないが
心の闇のゲットー
はあると発言する
ひとりでも
ふたりでも
みんなでも
さみしい
さみしくさびしい
人たちがこの国で
毎日を生きながら
どこにも届かない
想いを吸って吐く
おぎやはぎな表情
のないメガネ男子
AボーイがBダッ
シュで駆け上がる
薄っぺらく平らで
イビツな2D世界
永遠に閉じられた
アドレッセンス=
思春期のインナー
ワールドで殺戮と
破壊が繰り返され
る西島大介の漫画
カニエウエストが
村上隆のアトリエ
を訪問しナードや
ギークよりオタク
がクールと言った
かどうかは知らず
スーパーフラット
なエンプティネス
なんにもない
なんにもない
まったく
なんにもない
うまれた
うまれた
なにがうまれた
ほしがひとつ
くらいうちゅうに
うまれた
かまやつひろしが
70年代のシラケ
た気分をやつらの
足音のバラードに
込めた時そこには
日本人の遺伝子に
根深くある諦念と
ユーモアが透ける
淀みに浮かぶ
うたかたは
かつ消え
かつ結びて
久しく
とどまりたる
例なし
方丈記の諸行無常
すべては水に流す
という島国根性は
僕らにしみついた
シミッタレた感覚
否定しようがない
世界地図を90度
傾ければ大陸の下
に日本があり大陸
の文化は日本に淀
み浮かんでは消え
その昔から日本に
オリジナルはなく
サンプリングとコ
ピー&ペーストで
出来てるのだから
持たざる者がこの
リミテッドな限り
ある資源から何か
を産み出す知恵を
学ばない手はない
さみしさをむなし
さにおわらせるな
●タイトル
ロストブレイクス
●アーティスト
A.Y.B.フォース
●プライス
2,415yen
リリーフランキー
の東京タワーが大
ヒットした陰には
母親が好きという
ことを素直に表明
しにくい屈折した
心情があるという
日本の凶悪犯罪の
発生率は50年代
から減少している
のに少年犯罪への
厳罰を求める声は
世界で一番らしい
世界中のブログの
トラフィック量を
調べると一番多い
のは日本だそうだ
DJクラッシュや
ボス・ザ・MCが
日本にはリアルな
ゲットーはないが
心の闇のゲットー
はあると発言する
ひとりでも
ふたりでも
みんなでも
さみしい
さみしくさびしい
人たちがこの国で
毎日を生きながら
どこにも届かない
想いを吸って吐く
おぎやはぎな表情
のないメガネ男子
AボーイがBダッ
シュで駆け上がる
薄っぺらく平らで
イビツな2D世界
永遠に閉じられた
アドレッセンス=
思春期のインナー
ワールドで殺戮と
破壊が繰り返され
る西島大介の漫画
カニエウエストが
村上隆のアトリエ
を訪問しナードや
ギークよりオタク
がクールと言った
かどうかは知らず
スーパーフラット
なエンプティネス
なんにもない
なんにもない
まったく
なんにもない
うまれた
うまれた
なにがうまれた
ほしがひとつ
くらいうちゅうに
うまれた
かまやつひろしが
70年代のシラケ
た気分をやつらの
足音のバラードに
込めた時そこには
日本人の遺伝子に
根深くある諦念と
ユーモアが透ける
淀みに浮かぶ
うたかたは
かつ消え
かつ結びて
久しく
とどまりたる
例なし
方丈記の諸行無常
すべては水に流す
という島国根性は
僕らにしみついた
シミッタレた感覚
否定しようがない
世界地図を90度
傾ければ大陸の下
に日本があり大陸
の文化は日本に淀
み浮かんでは消え
その昔から日本に
オリジナルはなく
サンプリングとコ
ピー&ペーストで
出来てるのだから
持たざる者がこの
リミテッドな限り
ある資源から何か
を産み出す知恵を
学ばない手はない
さみしさをむなし
さにおわらせるな
●タイトル
ロストブレイクス
●アーティスト
A.Y.B.フォース
●プライス
2,415yen
ラベル:
otohitoekotoba
Oto.Hito.E.Kotoba 42
革命は短命な運命
いま思うとそれは
何かの始まりでも
あり終わりだった
のだろうと思う。
90年代の最後に
エレクトロニカと
いうダンス音楽の
成れの果てのよう
な動きが瞬間的に
沸騰し、ドラムン
ベース以降の刺激
に飢えてた新し物
好きでアングラな
音を求める人々が
こぞって飛びつき
味もわからず食い
散らかして後には
焼け野原が残った
という気がする。
僕自身、なにかが
今まさに起きてる
という興奮と期待
で足繁くその現場
に通ったクチだ。
宇田川町のホット
ワックスやシスコ
テクノが震源地で
アブストラクトな
ヒップホップとか
ブレイクビーツを
漁る若者が、突然
ある日狂ったよう
に電子実験音楽に
ハマっていった。
ズビビビガガピキ
ディジジチチチー
マンガの効果音と
擬音だらけの音。
そこに男気でBで
サムライブルーな
外国人に翻訳不能
な得体の知れない
刹那感もプラス。
マッドでダークで
イルでブチキレて
イカれてる音なら
なんでもよかった
のだから、ハシカ
や知恵熱みたいな
ものだったのだ。
99年から00年
にかけてがたぶん
一番熱かった頃。
オウテカ景気など
と業界内で呼ばれ
実際、オウテカの
レコードが店頭に
並ぶと飛ぶように
売れたのだった。
00年にレディオ
ヘッドのキッドA
がメディアで騒が
れる頃には終わっ
たねとワケ知り顔
でつぶやいてた。
神経症でうつ病の
患者が地団駄踏む
複雑骨折グルーヴ
で皆が肩を揺らし
踊ってたのだから
おかしなハナシ。
当時エレクトロと
縮めて言う人も多
く、エレクトロと
言えば80年代の
オールドスクール
エレクトロヒップ
ホップだと頑迷に
否定していたのも
今となってはどう
でもいい老婆心。
ジャンルの呼称は
かくもイイ加減で
エレクトロニカは
今ではそこら中に
ありふれている。
エレクトロニカは
ペレストロイカな
革命だったのか?
あの時の火照った
気分だけはいまだ
どこかに残っては
いるのだけれど。
●タイトル
MECKISH
●アーティスト
インドープサイキックス
●プライス
2,520yen
いま思うとそれは
何かの始まりでも
あり終わりだった
のだろうと思う。
90年代の最後に
エレクトロニカと
いうダンス音楽の
成れの果てのよう
な動きが瞬間的に
沸騰し、ドラムン
ベース以降の刺激
に飢えてた新し物
好きでアングラな
音を求める人々が
こぞって飛びつき
味もわからず食い
散らかして後には
焼け野原が残った
という気がする。
僕自身、なにかが
今まさに起きてる
という興奮と期待
で足繁くその現場
に通ったクチだ。
宇田川町のホット
ワックスやシスコ
テクノが震源地で
アブストラクトな
ヒップホップとか
ブレイクビーツを
漁る若者が、突然
ある日狂ったよう
に電子実験音楽に
ハマっていった。
ズビビビガガピキ
ディジジチチチー
マンガの効果音と
擬音だらけの音。
そこに男気でBで
サムライブルーな
外国人に翻訳不能
な得体の知れない
刹那感もプラス。
マッドでダークで
イルでブチキレて
イカれてる音なら
なんでもよかった
のだから、ハシカ
や知恵熱みたいな
ものだったのだ。
99年から00年
にかけてがたぶん
一番熱かった頃。
オウテカ景気など
と業界内で呼ばれ
実際、オウテカの
レコードが店頭に
並ぶと飛ぶように
売れたのだった。
00年にレディオ
ヘッドのキッドA
がメディアで騒が
れる頃には終わっ
たねとワケ知り顔
でつぶやいてた。
神経症でうつ病の
患者が地団駄踏む
複雑骨折グルーヴ
で皆が肩を揺らし
踊ってたのだから
おかしなハナシ。
当時エレクトロと
縮めて言う人も多
く、エレクトロと
言えば80年代の
オールドスクール
エレクトロヒップ
ホップだと頑迷に
否定していたのも
今となってはどう
でもいい老婆心。
ジャンルの呼称は
かくもイイ加減で
エレクトロニカは
今ではそこら中に
ありふれている。
エレクトロニカは
ペレストロイカな
革命だったのか?
あの時の火照った
気分だけはいまだ
どこかに残っては
いるのだけれど。
●タイトル
MECKISH
●アーティスト
インドープサイキックス
●プライス
2,520yen
ラベル:
otohitoekotoba
Oto.Hito.E.Kotoba 41
SOONCOME
音楽の中で
たゆたって
まどろんで
いたい
いつまでも
どこまでも
果てまでも
その願いは
現実の前に
崩壊する
それが
モノゴトの
コトワリと
いうもの
そして
いつの日か
いまここで
ない場所で
その想いと
再び出会う
コトもある
ヤン富田が
1992年
にリリース
したソロ作
を聴いた時
感じたのは
こんな風な
メビウスの
輪のような
時間の流れ
その音盤に
パッケージ
された鬼の
ような信念
とは裏腹の
どこまでも
ハッピーで
トレモロな
トゥモロウ
あの時点で
20世紀を
総括しよう
という無謀
で無茶でお
茶目な試み
アナログが
むせび泣く
あまりにも
甘酸っぱい
C−YA!
という曲を
プレイする
テープの
逆回転と
ショート
ウェイヴ
ラジオ
カリブの
島々で
エコーの
狭間で
エヴァー
グリーン
エア
ヴァイヴ
彼がドラム
マシーンの
カウベルの
一音を捧げ
た故ジョン
ケージのよ
うにヤンT
も音楽家の
前に発明家
バッファロ
ードーター
大野由美子
の声を変調
させ架空の
キャロライ
ンノバクを
作る遊びに
命を賭ける
いじらしい
永遠の少年
のオッサン
それがイン
でヤンなT
浅薄なちょい
モテ親父に
シミったれた
薄汚れた親父に
場末の酒場で
世を嘆くだけの
サブカル親父に
ならないために
バイバイ
喪われた年月
バイバイ
地球の皆さん
バイバイ
キップリング
バイバイ
エブリシング
C−YA!
兆しは
すぐそこに
見えている
SOONCOME
読みかたは
パトワ式に
スンコムで
現在の
過去は
未来で
いまで
どこから
でも巻き
戻し可能
だから
いまを
リリース
リバース
|
リブート
し続けろ
●タイトル
フォーエバーヤンミュージックミーム2
●アーティスト
ヤン富田
●プライス
1,300yen
音楽の中で
たゆたって
まどろんで
いたい
いつまでも
どこまでも
果てまでも
その願いは
現実の前に
崩壊する
それが
モノゴトの
コトワリと
いうもの
そして
いつの日か
いまここで
ない場所で
その想いと
再び出会う
コトもある
ヤン富田が
1992年
にリリース
したソロ作
を聴いた時
感じたのは
こんな風な
メビウスの
輪のような
時間の流れ
その音盤に
パッケージ
された鬼の
ような信念
とは裏腹の
どこまでも
ハッピーで
トレモロな
トゥモロウ
あの時点で
20世紀を
総括しよう
という無謀
で無茶でお
茶目な試み
アナログが
むせび泣く
あまりにも
甘酸っぱい
C−YA!
という曲を
プレイする
テープの
逆回転と
ショート
ウェイヴ
ラジオ
カリブの
島々で
エコーの
狭間で
エヴァー
グリーン
エア
ヴァイヴ
彼がドラム
マシーンの
カウベルの
一音を捧げ
た故ジョン
ケージのよ
うにヤンT
も音楽家の
前に発明家
バッファロ
ードーター
大野由美子
の声を変調
させ架空の
キャロライ
ンノバクを
作る遊びに
命を賭ける
いじらしい
永遠の少年
のオッサン
それがイン
でヤンなT
浅薄なちょい
モテ親父に
シミったれた
薄汚れた親父に
場末の酒場で
世を嘆くだけの
サブカル親父に
ならないために
バイバイ
喪われた年月
バイバイ
地球の皆さん
バイバイ
キップリング
バイバイ
エブリシング
C−YA!
兆しは
すぐそこに
見えている
SOONCOME
読みかたは
パトワ式に
スンコムで
現在の
過去は
未来で
いまで
どこから
でも巻き
戻し可能
だから
いまを
リリース
リバース
|
リブート
し続けろ
●タイトル
フォーエバーヤンミュージックミーム2
●アーティスト
ヤン富田
●プライス
1,300yen
ラベル:
otohitoekotoba
Oto.Hito.E.Kotoba 40
ユーとキミの間で
B太が待ち合わせ
の店に駆け込むと
傍らのコンポから
どこかで聞いた曲
が心地よいギター
ストロークと共に
鳴りはじめたのだ
目を閉じて
なやめる君よ
なんでもろいんだ
独りでは
生きてゆけるわけ
ないから
つないで
いたいんだ
YOU
木村カエラという
人の歌らしいのだ
字面だとありがち
な詞なのにと思う
シラフでは
言えないコトを
ストレートに
シレッと言う
みぞおちを
打つのは
何も黒い円盤の
ミゾばかり
とは限らない
きょうの猫村さん
が最近のオキニで
ハルキもリュウも
ライトノベルもサ
クっと読みこなし
レディオヘッドと
くるりが基礎体力
週末は愉快な仲間
たちとホムパして
ルクルーゼで炊飯
孤独とのつきあい
方は心得ているつ
もりなマイライフ
イズベターザン誰
そんな高感度良質
な生活を営んでる
文化系リスナーが
カエラ的な何かを
支えてるんじゃな
いか?と底意地の
悪い見方をB太は
していたのだけど
巷のJポップには
吐き気を催す彼も
なぜかこの曲は嫌
いになれないのだ
カエラのYOUに
主語は君しかない
君はいまどき日常
茶飯事なワケなく
その固さと鋭さが
メッセージソング
には似合っている
カエラのYOUの
発音はユニークで
ポリフォニックに
色んな想いが重ね
合わさる声ヂカラ
はカエラがハーフ
でミカバンドの3
代目のシンガーで
2代目もハーフで
その処女作は黒船
でロックに日本語
は乗るか反るかと
僕らは太平洋の真
ん中で引き裂かれ
ているんだなどと
進歩的な音楽家が
カンカンガクガク
していた太古の昔
に由来するのかも
しれないのだけど
どーでもいいよね
そんなこととB太
は相手に渡すため
に持ってきたハズ
の俺的にサイコー
なシットで一杯の
ミックステープを
出すのをためらい
その理由をあなた
でお前でYOUな
目の前のその人に
告げようとすると
あのさ君ってさー
と思わず口をつい
て出てくる言葉は
サディスティック
なんでもろいんだ
が
なんでもいいんだ
と
聴こえてくるんだ
●タイトル
サークル
●アーティスト
木村カエラ
●プライス
2,835yen
B太が待ち合わせ
の店に駆け込むと
傍らのコンポから
どこかで聞いた曲
が心地よいギター
ストロークと共に
鳴りはじめたのだ
目を閉じて
なやめる君よ
なんでもろいんだ
独りでは
生きてゆけるわけ
ないから
つないで
いたいんだ
YOU
木村カエラという
人の歌らしいのだ
字面だとありがち
な詞なのにと思う
シラフでは
言えないコトを
ストレートに
シレッと言う
みぞおちを
打つのは
何も黒い円盤の
ミゾばかり
とは限らない
きょうの猫村さん
が最近のオキニで
ハルキもリュウも
ライトノベルもサ
クっと読みこなし
レディオヘッドと
くるりが基礎体力
週末は愉快な仲間
たちとホムパして
ルクルーゼで炊飯
孤独とのつきあい
方は心得ているつ
もりなマイライフ
イズベターザン誰
そんな高感度良質
な生活を営んでる
文化系リスナーが
カエラ的な何かを
支えてるんじゃな
いか?と底意地の
悪い見方をB太は
していたのだけど
巷のJポップには
吐き気を催す彼も
なぜかこの曲は嫌
いになれないのだ
カエラのYOUに
主語は君しかない
君はいまどき日常
茶飯事なワケなく
その固さと鋭さが
メッセージソング
には似合っている
カエラのYOUの
発音はユニークで
ポリフォニックに
色んな想いが重ね
合わさる声ヂカラ
はカエラがハーフ
でミカバンドの3
代目のシンガーで
2代目もハーフで
その処女作は黒船
でロックに日本語
は乗るか反るかと
僕らは太平洋の真
ん中で引き裂かれ
ているんだなどと
進歩的な音楽家が
カンカンガクガク
していた太古の昔
に由来するのかも
しれないのだけど
どーでもいいよね
そんなこととB太
は相手に渡すため
に持ってきたハズ
の俺的にサイコー
なシットで一杯の
ミックステープを
出すのをためらい
その理由をあなた
でお前でYOUな
目の前のその人に
告げようとすると
あのさ君ってさー
と思わず口をつい
て出てくる言葉は
サディスティック
なんでもろいんだ
が
なんでもいいんだ
と
聴こえてくるんだ
●タイトル
サークル
●アーティスト
木村カエラ
●プライス
2,835yen
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