2008/09/05

火の番をする女



友人でもある俵野枝さんが谷中のお寺で行うショーケース・イベントをお手伝いした。ProToolsを使って、と言うのはウソで、実際は、Audacityというフリーソフトで彼女が用意した音源(効果音やお経など)をコンピュータで編集した(フェイドイン/アウトのエンベロープが描けるエフェクトを使う必要があって、Sound Studioを一部で使用)。Audacityはエフェクトが豊富でタイムストレッチなんかもあって僕には必要にして十分。ラジオ編集もこれでこなしていたぐらい。

今回の野枝さんの演目は、人間の業や欲望としての火がテーマのひとつ。その肝心の効果音、パチパチというほだ火が乾いたイイ音なんだけど、それとお経をミックスするとなにか物足りない。野枝さんには「2つの音が分離して聴こえる」と言われる。たしかにスカスカなのだ。音を足すしかないだろうということで、方々で効果音CDをチェック。自然音でも水や雷のライブラリーはあるのに、火が全然ない(汗)。

結局、唯一見つけた火を収録したCDは野枝さんが提供してくれた「ほだ火」が入ってるビクターから出ている効果音集だった(これを堂々巡りと言う)。その中の楼閣が燃え落ちる、時代劇に使われそうな音が調子よかったので(ホォーッという火の変化が一番顕著でほだ火とシンクロしやすかった)、これを細かく切り刻んでつなげてハイを削り(そのままだと、建物が壊れる音が所々に入ってしまうので)、ほだ火とお経とミックスしてみたら、スカスカした空間がちょうどよく埋まった。野枝さんからも一発でOKをもらってホッとする。

ということで、明日・明後日の2日間限りのイベントです。もし興味があれば足を運んでみて下さい。詳細は以下とコチラで(Showcase>Presentationで僕が撮った写真も一部見れます。ボケてる写真ばかりで恥ずかしい・・)。


2008年 東京公演
(源氏物語1000年祭によせて)

「火の番をする女」 〜葵の上と地唄を紡ぐ尼の物語〜
出演 俵 野枝
照明 小関 英男
音響 今井沙也可
音楽編集 富樫 信也
制作 五藤 皓久

日時 9月6/7日
18時開演(*開場は開演の30分前) 
@大雄寺 東京都台東区谷中6−1−26
入場料 2000円

予約/問い合わせ spectacle0809@yahoo.co.jp
緊急の問い合わせ 090-1707-4457
*access
メトロ千代田線:「根津」一番出口or JR:「上野」公園口、「日暮里」、「鶯谷」
(言問通りの上野桜木交差点を目指してください)
http://www.k5.dion.ne.jp/~noe/

special thanks
大雄寺/UPS http://www.upsnews.co.jp/index.html Xavi Comas(フライヤー)http://www.pbase.com/jookyaku/photos

*European public performance 17th.Sep~2nd Dec.
http://noetawara.canalblog.com/

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