プリティバカント
2005年から
2006年へ。
去年の10年前、
1995年は阪神
大震災と地下鉄サ
リン事件、最悪の
天災と人災がダブ
ルで起きた年だ。
バブルに浮かれた
好景気の中で人々
は思っていた。
こんなことが永遠
に続くワケない。
その不安と恐怖、
様々な表現媒体で
幻視された終末、
繁栄に隠れていた
膿や闇が現実にな
った年が95年。
ネオ東京もネコ耳
つけたドラえもん
もネギ背負った鴨
もやってこない。
サザエさん一家は
永遠にTVの中で
絶対安全なお茶の
間を演じ続ける。
この壮絶なギャグ
めいた現実の中で
ホワッツゴーイン
オン=どぉなっち
ゃってんだよ!と
こんな複雑な世界
をぶっこわせ!と
叫んでみたところ
でウンともスンと
もナンともはや。
崩壊してしまえば
全部チャラにして
振り出しに戻れる
という淡い期待は
もう抱けない。
現実はすでに崩壊
してるから、それ
をあえて表現する
ことがナンセンス
でイノセンスだと
いう困った状態。
これが21世紀の
イタイ認識だ。
これはラブソング
なんかじゃない。
そうシャウトして
リスナーを挑発し
ロックは死んだと
ウソぶいたパンク
の神様ジョンライ
ドンも今では英国
のB級サバイバル
TVショー「俺は
セレブだ、ここか
ら出してくれ!」
のコメディアンの
方が有名だろう。
オーストラリアの
ジャングルで彼は
下品で野卑な言動
で人々を歓喜させ
昔のファンを失望
させ番組を下りた
時には「ゴーマン
かますわけじゃな
いが、完全に私は
勝ったようだ」と
発言し「ジョンの
いないジャングル
はまるで空っぽ」
と惜しまれた。
彼は土俵を変えて
もそのアナーキー
なスタンスを貫き
通したと言える。
たしかにパンクは
現実にツバを吐き
かけるサイテーの
異議申し立て手段
には違いない。
でもその手段すら
奪われた社会なん
てゾッとする。
プリティバカント
とジョンは歌う。
俺は幻想を
信じない
現実で手一杯さ
俺たちは空っぽ
とても空っぽ
●タイトル
ザベストオブブリティッシュワンポンドノーツ
●アーティスト
ジョンライドン
●プライス
3,779yen
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